メーカーがアーチェリーパーツの製造から撤退したため、すでに廃盤となって久しいですが、アーチェリー用レストの定番のひとつとして君臨したアライエンジニアリング製「ARE XR-ADJ」です。このXRはプランジャーホールを本体プレートの下端ぎりぎりに設けることにより、サイトウインドウからアローシェルフにかけてカーブしたデザインのハンドルや、プランジャーホールをグリップ側に下げたデザインのハンドルにも対応できるよう工夫されたものでした。プレート上部のカラーは何種類かバリエーションがあり、当時としてはおしゃれなものでした。
ARE製レストは、レストピンの太さによって「100」、「105」、「110」の3種類バリエーションがあり、購入時に選択するようになっていました。レストピンの上下方向は5mm程度移動可能で、様々な太さのシャフトに対応可能でしたが、ピンの開き具合はレストピンをどちらかに押し曲げるという原始的な方法であったことは、最近の新型レストとは違うところです。工作精度は今日でも見劣りしないほど上質で、ピンをプラスの精密ドライバーで固定すれば、がたつきはまったく出ませんでした。
当時の取扱説明書には、標準小売価格も印刷されていましたが、4000円近くする値段は当時としても高級品の部類であったと思います。頻繁に交換するパーツではありませんが、最近ではより安く、高機能なレストも数多く製品化されていてはいますが、耐久性については、ARE製のほうが勝っているような気がします。
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