すでにレスト製造から撤退しているアライエンジニアリングが製作したフリーチューニングレストの最上位版で、スタンダード版のフリーチューニングレストにトルクアジャスター機構を付加したものです。トルクアジャスターとは、レストピンに沿って付け加えられた支持ピンで、これを移動させることにより、レストピンの弾性を変化させることができるというものです。
近年のフィールドアーチェリーで、ベアボウはノッキングポイントの下側に取りかけをするアパッチ射法が主流になっていますが、この場合、矢が射ち出される際のノック側の上下動が避けられず、レストピンに大きな負荷がかかります。現行でも金属製レストはさまざまなメーカーから多種類の製品が市販されていますが、どれもピアノ線あるいは鋼線を折り曲げたレストピンを組み込んだ構造をしています。レストピンに繰り返し大きな負荷が加わった場合、この折り曲げた部分が金属疲労を起こし、最終的には破損につながります。フリーチューニングレストは、曲げ加工のない直線のレストピンが組み込まれており、トルクアジャスターが、さらにこれを補強してくれる構造になっているため、フィールドアーチャーで需要が高かったとも聞いています。
レスト本体とスペア両面テープ1枚、1.4ミリ径スペアレストピン1本、六角レンチ2種の構成になっています。レストには、1.5ミリ径レストピンが組み込まれています。
基本的な構造は、レストピン部分を除き、スタンダード版のフリーチューニングレストと共通です。
マグネットはレストピン回転軸を裏側から吸い付ける構造です。
裏側から見た構造です。レストピン回転軸は、上から回転軸固定およびマグネット吸着部、ピン先端部の上下調整ブロック、ピンの高さ調整ワッシャー、レストピン取り付けブロックとなっています。
回転軸を後方から見た様子です。レストピンの高さは、ワッシャーの数の増減で調整しますが、初期状態では4枚組み込まれています。レストピンおよびトルクアジャスターは、小さいイモネジで固定されていますが、一般的なアーチェリーパーツでは見かけないほど、非常に小さなイモネジです。
回転軸は、精密ドライバーサイズのプラスネジ2本で本体プレートに固定されていますが、これを緩めると前方のネジを中心に、レストピン先端の上下調整ができます。トルクアジャスターはピンに沿って動かし、前方に出すとピン弾性は強く、後方に引っ込めると弱くなる仕組みです。
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