ここ数年来、HOYTをはじめとしたメーカーから発売されたリムでは、チップ形状が小型化しているため、従来型のリムチップの両端にかけるストリンガーを使用すると、ストリンガーのフックカバーがリムチップのストリングループノックを覆ってしまい、ストリングが掛けられないという事態が見受けられます。応急措置として、フックカバー内に詰め物をし、浅くして対応している方もいますが、フックカバーが外れやすく非常に危険です。メーカー側でも片側はリムのリカーブ部分を押さえるタイプのストリンガーを推奨しているようですが、まだまだ普及は進んでいないようです。

　このTopArchery製のストリンガーは、片側がリムを直接押さえるタイプのストリンガーですが、同じデザインのストリンガーはAMAZONでも販売されていて、比較的入手しやすくなっています。

　革部分の縫製も非常に丁寧で、構造的にもしっかりとしたものになっています。

　欠点としては、リムを押さえる部分のリムとの接触面が滑り止め加工されていないため、ストリングを掛ける際に、ずり上がってきやすいところです。そのため、リムとの接触面にはゴムシート、もしくはDAISOなどで販売されている滑り止めマットなどを貼り付けておけば快適に使用できるものと思います。

　反対側のフックカバーも非常に丁寧な造りになっています。

　長さのサイズ調整もできるようになっていますが、ロープ端が単純な固結びのようになっていますので、キャンプなどのロープワークで使用される自在結びに変更すると良いでしょう。