フランスの元オリンピック代表選手、Sebastien Fluteが2005年に立ち上げたメーカー・ブランドSFのSUPER FORGED。かつてのYAMAHA FORGEDにデザインはそっくりですが、システムはHOYTタイプのILFリムを使う構造になっています。
製造は韓国のWIN&WINで、非常に軽量なハンドルライザーに仕上がっています。グリップは木製で、一見、最近のWIN&WIN製とデザインが共通のようにも見えますが、ビボット部分の幅は太めになっています。
ロゴの表記はロワー側は左側に、アッパー側は右側にプリントされています。
アッパー側の右側です。
リムボルトは、今でもWin&WinやKAPの普及価格帯モデルの一部のハンドルライザーに使用されているタイプで、旧世代のWIN&WIN製ハンドルで標準的に使われていたものです。リムボルトの軸が偏心していて、ボルト先端の六角ナットを弛めて偏心軸を動かします。差し込まれたリムバット部のU字溝を偏心軸で左右に動かすことでリムのセンター調整をするわけです。調整のための専用レンチがあり、リムボルト傘部分の左右に開いた穴は、そのレンチを掛けるためのものです。
リムポケットのサイドは非常に薄く仕上げられており、高ポンドのリムに耐えられるのか心配するほどの厚みとなっています。
アッパー側のリムボルト部です。
上下のリムポケット内は、軽量化のためかなりえぐられた構造になっています。様々なリムで試してみましたが、こうした軽量化の構造が影響してか、非常に共振しやすく、発射音も金属質の大きな音が出がちで、リムセーバー類の欲しくなります。いずれにしても、ダンパーなどの共振防止対策がほかのハンドル以上に必要かもしれません。
このハンドル、実はアッパー側のスタビライザー取付ブッシュが傾いている不良品で、アッパースタビライザーを取り付けてみるまで、それに気づきませんでした。
ブッシュが傾いているために、ハンドルとブッシュの間に隙間ができています。
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