このハンドルデザインを見て、どこかで見たことがあるような気がすると思った方はいませんか。そうなんです。いくつかの通販ンショップで取り扱いのあるKINETIC STYLIZEDと同じデザインなんです。さらに、特定のショップではSanlidaブランドとしてATHLETICS 7の名称で販売しているハンドルともデザインが共通しているんです。これらのふたつは表面仕上げがマットとグロッシーの違いだけの同じものです。ところが、このX10は外観は似ていても細部は全く異なる構造になっています。根本的に違う点は、センター調整機構が前2機種のブロックアラインメントシステムから、確実にセンターを固定できるワッシャー調整のボルトアラインメントシステムに変更されていること、ウッドグリップが近年流行の極端なハイグリップからミドルグリップに戻され、さらにハンドルカラーと同色に着色されていること、表面仕上げが線刻の入った梨地になっていることです。
ATHLETICS 7の名称は、Sanlidaがリカーブ製品の試作を重ねていたころ使っていた名称のようで、番号はA1からA7の試作番号をそのまま使ったようです。これがベルギーのアーチェリー用品総合卸売商社のSSA SPORTING GOODSを通じてKINETICあるいはSanlidaとして世界に販売されているわけです。本家本元のSanlidaがオリジナルブランドのMiracle X10として売り出すからには、当然その改良版となるわけで、既存のモデルより品質が向上していることに疑いはありません。実際、リムボルトにも凝ったデザインのオリジナルパーツが使われ、Win&Winの上級モデルに施されているのと同様に、センター調整ボルトにも「Sanlida Archery」のロゴがレーザー刻印されています。この高級感は文句なしです。
KINETIC STYLIZEDが発表された当初、デザインジオメトリがHoyt GMXにそっくりなことが話題となりましたが、グリップ下のカウンタースタビ用ブッシュも追加され、GMXの正常進化版といえるかもしれません。本家GMXはHoytとしては異様な長寿製品でしたが、その間、何度かマイナーチェンジが加えられ。グリップやリムボルトが変更されています。初代GMXに装着されていたウッドグリップは、米国のピストル用カスタムグリップを製作するメーカーが提供したものと聞いていますが、そのフィット感は最高のものでした。その後のマイナーチェンジでハイグリップに変更されてしまい、個人的には残念に感じた記憶があります。ところが、このMiracle X10では、ほぼ似たようなグリップが再現されていて、それもうれしいところです。
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