以前、Amazonのマーケットプレイスで購入したLovoskiブランドのクッションプランジャーを紹介しましたが、それは素性がわからない「FX」ロゴがプリントされた、まったく使えない動作不良のプランジャーでした。今回、アリババで色鮮やかなプランジャーを発見し、製品写真を確認すると「FX」ロゴの付いたものでした。Amazonからの購入後、時間が経過したこともあり、もういい加減、実際に使えるように改良されたであろうことを期待して、凝りもせずFXロゴのプランジャーを注文してみました。確信があるわけではありませんが、どうやら「FX」ロゴが使われているプランジャーは、JUNXING製のようです。


 今回のプランジャーは、本体はもとよりプランジャーボタンにも着色された非常にしゃれた外観になっています。プランジャーボタンをアノダイズ着色できるということは、プランジャーボタンがアルミ製であることを意味します。外観に見栄えがあるのは良いのですが、ボタンに接触するカーボンシャフトへの影響が気になります。

 付属するスペアのプランジャーチップ3本は、微妙に長さが異なり、最も長いものと標準装着されているアルミ製のものが同じ長さになっています。はっきり言うと、短いものはレストピンとの干渉で使い物にならず、使えるのは一番長いものと標準装着されているアルミ製のものだけです。


 バネの強さは3種類あり、最も強いバネが標準装着されていますが、これは固すぎて使い物になりません、最も柔らかいバネをかなり締め上げた状態か、中間の強さのバネを目一杯緩めた状態でちょうど良い感じです。

 以前のようにねじ山の切削加工が最後まで完了していないために、バネ圧調整ダイヤルが回せないというような、極端な欠陥品ではなくなりましたが、付属するスペアスプリングを見る限り、これを製造している人の中に実際にアーチェリーを経験している人はいるのだろうかと疑問を感じざるを得ません。プランジャーボタン自体はがたつきもなく、精度は向上していると思いますが、まだまだうかつに手を出せない製品のひとつだと思います。