コンパウンドボウ  コンパウンドボウ本体  PSE X-Force SD LF

 PSE X-Forceにリトルファースト(LF)ハイブリッドカムを組み込んだ、ショートドロータイプのターゲットモデルです。

 ドローレングスは、カムモジュールの変更で調整しますが、24~27インチまで1インチ刻みで4種類のモジュールが用意されています。大雑把な調整幅のようにも思えますが、ひとつのモジュールあたり±1/4変更できますので、むしろ最近のコンパウンドボウ製品よりもきめ細かな調整が可能です。

 Mod.6  23+3/4", 24", 24+1/4"

 Mod.7  24+3/4", 25", 25+1/4"

 Mod.8  25+3/4", 26", 26+1/4"

 Mod.10  26+3/4", 27", 27+1/4" 

 

 上カムの右側側面です。

 カム内周のコントロールケーブルのトラックとなる部分が交換モジュールになります。レットオフは70%で変更はできません。

 スプリットリムの先端には左右それぞれウエイト付きゴムダンパーがネジ止めされています。

 

 上カムの左側面のストリングポストです。

 ストリングポストは「+」、「標準」、「-」の3箇所に変更でき、それぞれドローレングスが1/4インチ変化します。カムに刻まれた3本の白線は、それぞれのポスト位置に対応したカムタイミングのインジケータとなります。

 1/4インチ刻みと、繊細な調整が可能ですが、この方式の欠点はノッキングポイント位置も変化してしまうことです。

 

 下カム右側面、コントロールケーブルポスト、ヨークケーブルポスト、ドローストップポストがあります。

 カム内周のヨークケーブル用トラック部に交換モジュール部分がありますが、上カムのものに比較して小型のモジュールになっています。

 

 下カムの左側面。ドローストップ固定ホール6~10が用意されています。モジュールナンバーに対応した位置にドローストップポストを固定します。ただし、№9のモジュールの使用は、このモデルでは明記されておらず、このハンドルライザーの長さでは、8~10の間での変化が小さいのかもしれません。№8のドローストップ位置は26インチドローの設定です。

 

 下カムをフェイス側から見た様子です。ハイブリッドカムの特徴である3本のトラックがよくわかります。左側からストリング、ヨークケーブル、コントロールケーブルになります。

 スプリットリムの先端には、それぞれウエイト付きゴムダンパーがネジ固定されています。このゴムダンパーは見た目よりも脆く、ヒビなどの前兆なしに突然飛んでしまうこともあり、その場合はリムの重量バランスも崩れるため、実射に耐えられないほど振動がひどくなります。スペアを持つことは必須です。

 

 ケーブルガードの先端には、リムに付いているものと同様のウエイト付きゴムダンパーがねじ止めされています。

 ケーブルスライドは、PSE純正のものではなく、テフロン樹脂製のものに変更しています。ケーブルガードダンパーはPSE純正のオプションになっています。

 

 ストリングバックストップは、最近ではほとんど標準装着品になっていますが、このモデルが出荷された時期は、オプションであったことが多いようです。

 アーチェリーのダンパー関連を数多く製品化しているVIBRACHECK製ですが、このメーカーはPSE社の系列メーカーです。ストリングハイトに合わせ、長短2種類のバックストップが用意されていますが、X-Force SD LFには長いものが指定されています。

 

 SLT(Slim-Low-Torque) Gripという名称のついたグリップ。最近のPSEコンパウンドボウのRAPTOR GRIPよりも若干スリムなデザインで、平面部分の幅が少し狭く、両サイドのエッジはRAPTORよりも大きく面取りされています。