PSEでは、ひとつのハンドルモデルにつき、異なるカムを組み込んで複数のバリエーションモデルを構成するのが得意ですが、Phenom SDはMD(Mini Drive)カムを組み込んでショートドロータイプに設定したものです。

 


 最近のコンパウンドボウのカムデザインは、幅広いドローレングスに対応できるようにしてあるものが多くなっていますが、このPhenom SDでは23~28.5インチのドローレングスに対応しています。カムはドローストップおよびカムモジュール位置をAからLまで12段階に変更可能で、ドローレングスが0.5インチ単位で増減します。

 


 MDカムは、ハイブリッドタイプのカムに分類されるものですが、上カムにはドローストップを使用しない構造になっています。

 


 上カムのコントロールケーブルトラックは、シングルカムのアイドラーホイールのように完全な円形をしています。


 遠目には同じデザインに見えるSupra MAXとPhenom SDですが、直接比較するとPhenomのほうが若干スリムでシンプルなデザインとなっています。両モデルの使用するリムは異なるものですが、Supra MAXのリム先端は大きく湾曲し、パストパラレル状態でセットされていることがわかります。


 グリップのフェイス面は、Phenomのほうが角を大きく面取りされているため、平らな部分の幅がSupra MAXよりも狭くなっています。