AXCELのコンパウンドボウ用サイト、AX3000です。3000という数字はサイトのエレベーションサイズが3インチであることを示し、このほかにAX2000(2インチ)、AX4500(4.5インチ)のモデルがあります。確実な作動機構と精度の高さから、近年トップアーチャーが選択するサイトの一つになっています。リカーブのジャンルでも、カーボン製エクステンションバーで軽量化した同社のリカーブ用モデルの人気が高いようです。

 


 これは9インチエクステンションのモデルですが、金属製エクステンションバーの強度を維持しながら、可能な限り肉抜きがされており、かなり軽量に仕上がっています。エクステンションマウントは、メーカーやモデルにより一か所の固定穴しかないものもありますが、これは前後の2か所が選択でき、さらに内部にねじ山が切られているため、コンパウンドボウ本体のサイトマウントのねじ穴と確実に嵌合し、緩みの出ない安心感が期待できる構造です。

 


 エクステンションバーの先端には、このサイトの一番の特徴であるハーモニックダンパーが組み込まれています。ハーモニックダンパーは、Mathewsのコンパウンドボウでおなじみですが、同じ構造のものです。リカーブとの兼用モデルでは、軽量化のためこのダンパーを省略したモデルもありました。

 


 スコープホルダーブロックは、このねじ1本だけで確実に固定され、取り外す場合はねじを緩めてブロックを横にスライドさせます。スコープホルダーとブロック側には、スコープレンズ面の傾きを補正する1stアクシス調整のための目盛りが刻まれています。


 ブロックの下側には、スコープの上下傾きを補正する2ndアクシス調整用の目盛りがあります。


 ブロック正面には、スコープ前後方向の傾きを補正する3rdアクシス調整用の目盛りがあります。これらの補正機能を含め、エレベーションノブ、ウィンデージノブの目盛りとサイトスケールは正確に連動し、コンパウンドボウ用のサイトとして求められる機能や精度は申し分ないものとなっています。