みなさんが使用されているアローシャフトのほとんどはEASTON製だと思います。EASTON製のアローシャフトではポイント重量が同じでも、スパインにより異なるポイントパーツが用意されている銘柄があり、紛らわしい構成になっています。そういった複雑なモデル構成のため、シャフトが廃番になった際にポイント交換したくても専用品が入手できないといった経験をされた方も多いと思います。
一方、EASTONの代表的なノック製品であるGノックは、ほとんどのシャフトで使用できることになっています。例外もあるかもしれませんが、実はGノックが使えるなら、中華アローポイントも使える可能性が非常に高いのです。
中華アローポイントにはID(Inner Diameter)、つまり軸の太さにより3.2、4.2、6.2の3種類があります。このうちID4.2がGノックが使用可能なシャフト用のもので、多少緩かったりする可能性はありますが、たぶん使えるはずです。緩めのポイントの固定はホットメルトではなく、ゼリータイプの瞬間接着剤を使用してください。
中華アローポイントの面白さの1つ目として、製造業者によりポイントヘッドと軸長のバランスが異なるため、シャフトをカットしなくてもアロー全体の長さを変化させることができることです。同じポイント重量でもポイントヘッドの太さが異なるものもあり、シャフトとの段差がないものを選択することも可能です。
面白さの2つ目として、60グレインから10グレイン刻みで120グレインまで個別の製品が用意されていることです。もちろん、ほとんどがブレイクオフ構造ですので、それぞれ10~20グレイン程度減らすこともできますが、なにより余計な手間をかけなくても10グレイン刻みの正確な重量のポイントが用意されているということです。ちなみに、ターゲット用としては重すぎると思いますが、150~200グレインの製品もあります。
なお、ID3.2のアローポイントは、EASTON X10の内径規格に沿った製品であり、これについても様々な重量のステンレス製ポイントが製造されていて面白いです。X10用タングステンポイントも、純正品よりかなり安価に販売されていて、金色に着色されたものまであります。
また、ID6.2の製品は、インドアあるいはコンパウンド用に使われる太めのカーボンシャフト用になっていますが、ID3.2やID4.2ほどバリエーションは豊富ではありません。
これまで、何種類もの中華ポイントを購入してきましたが、重量のバラツキはほとんどなく、純正品以上の精度が確認できました。もちろん、ポイントヘッドが途中でちょん切れたように半分しかない不良品や、切削クズが混じっていたりしたことはありましたが、製品としては意外とまともです。こうした単純な構造物を大量生産することは、中国の得意とするところなのかもしれません。
コメントをお書きください