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シングル モルト 駒ヶ岳Limited Edition 2020

 国内大手ウイスキーメーカーのシングルモルトウイスキーは、10数年前にウイスキー人気がなかったときに仕込みを減らしたことと、近年、海外でジャパニーズウイスキーの人気が上がったことから、ビンテージグレードのシングルモルトウイスキーは入手しにくい状況になっています。そんななか、最近はローカルの酒造メーカーがさまざまなブランドウイスキーを発売しているのが目立ちます。

 このウイスキーの発売元は、本坊酒造という会社で、企業本体は九州を足場として焼酎製造が主力のようです。関東近県の方で山梨方面に旅行経験のある方なら「マルス」というワインブランドに聞き覚えのある方も多いと思いますが、実は、このマルスも本坊酒造の系列なんです。

 そんなマルスブランドから、長野で熟成させたシングルモルト同士をバッティング、つまり調整して作成したのがこのウイスキーというわけです。ちなみにウイスキー業界で「ブレンド」とは、モルト原酒とグレーン原酒を合わせるときに使う言葉のようです。

 ノン・チルということもあり、非常にねっとりとした甘い味わいのウイスキーであり、チビチビとストレートで飲むのにぴったりです。もうすぐ今年も終わりますが、このウイスキーは残念ながら2020年限定販売のようです。今後は入手が難しいかもしれませんが、販売しているのを見かけたら、ぜひ皆さんも味わってみてください。