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ストリングワックスの話

 今から40~50年前のアーチェリー指導書に書かれていたストリングワックスについての話です。

 当時でも、何冊かアーチェリーに関する指導書はありました。その中で書かれていたストリングの手入れ方法は、ストリングに「ビーズワックスを塗る」ということになっていました。アーチェリーは、一部で流行の兆しは見せていたものの、地方の群馬では弓本体を手に入れるのが精いっぱいで、メインテナンスのための用品入手までは考えが及びませんでした。そもそも、「ビーズワックス」とは何、というレベルです。いろいろ調べた結果、「ビーズ」とはBee's、つまり蜜蜂が巣作りで生成する巣の素材となる蝋であることまではわかりましたが、指導書ではどうやって手に入れるかまでは説明されていませんでした。今となっては笑い話ですが、当時の指導書が天然素材のワックスを使用するという点からも内容の古さが想像できるのではないでしょうか。

 当然のことながら、現在のストリングワックスはすべて化学合成の製品ですが、ベタベタとした蝋でストリングを固めるという目的は同じですから、本物の「ビーズワックス」を現代で使ってみるというのも一興ではないでしょうか。養蜂家に頼めば入手できるはずで、甘い香りのするストリングも面白いと思いませんか。ストリングの性能は保証しませんが...。

2020/12/22 追記

 最新のストリングワックス製品でも、ビーズワックスを原料としている製品を見つけました。それも、なんとAmazonから購入できるんです。近年の新興アーチェリーメーカーのBICASTER製で、リカーブ用とコンパウンド用のものがあるようです。