スポッティングスコープとして昔から有名なところでは、NIKONかKOWAあたりの名前が出てきますが、どちらも目の玉が飛び出るほど高額な価格が設定されています。もちろん、スコープを覗いてみれば納得のクリアな視野は有無を言わさぬ説得力があります。アーチェリーで求められるスポッティングスコープの性能とは、90メートルの距離で自分の矢のノックおよびベインが識別できること、雨天でもスコープ内部に水分が侵入しない防水構造であること、運搬に負担とならないようできるだけ軽量小型であることなどであると思います。私自身は、VIXENの60ミリ口径の製品を使用しているところですが、性能に不満はないものの、少し大型であるために最近は出番がほとんどありません。
大手のアーチェリーショップでは、オリジナルブランドの手ごろな大きさのスポッティングスコープを結構な価格で販売しているようですが、もちろんこれらの製品をそれらのショップが製造しているわけではなく、海外メーカーに生産委託しているわけですが、その中心は中国あたりになっているようです。品質の劣る製品に自社ブランドを冠してしまうことは評判にかかわることになりますので、逆に言うとそれだけ中国の光学機器もレベルが上がっているということになると思います。Amazonでもさまざまなスポッティングスコープがラインアップされていますが、そのなかでよく目にする「SVBONY」ブランドの製品のひとつを友人が入手したので、このブランドについて少し調べてみました。
SVBONYは、中国でトランシーバー関連の製品を製造していた親会社から、望遠鏡、双眼鏡、スポッティングスコープ等の光学機器製造を専門とする会社として分社化された会社で、たぶん有名メーカーのOEMもしているんだと推定されます。Amazonで販売されているSVBONY製品に注目する理由は、アーチェリー用として必要な防水性能を満たしている製品が数多くのあるうえ、友人が購入したきっかけとなったようにタイムセールで通常の半額程度まで価格が下がることがあることです。私が使用しているVIXENのスコープは3万円クラスの製品ですが、同様の性能の製品が1万円以下で販売されていたとしたら、あなたはどちらを選択しますか。SVBONYは、そういう誘惑を感じさせる製品です。
50ミリ口径で15~45倍とアーチェリー用としてもコンパクトで理想的なサイズです。窒素封入の防水構造で、機能的にも不足はありません。ただし、この口径クラスでは、ズームを上げると視野が極端に絞られ見にくくなることも承知しておく必要があります。
60ミリ口径で20~60倍とアーチェリー用として性能的に不満を感じることのないサイズです。防水性能はもつろんのこと、スマホアダプタなども付属するようです。
70ミリ口径で25~75倍とアーチェリー用として以外にも万能に使えるタイプとなります。このクラスになると、視野の広さ、明るさは、下のクラスと比較になりません。しかも、60ミリのもの安価なのはどういうことなのでしょうか。
現実的な携帯サイズとしては、たぶん最大サイズとなる80ミリ、20~60倍のスコープです。1万円を超えてしまいますが、同クラスの大手メーカー品の価格と比較してみてください。圧倒的なコストパ―フォーマンスです。
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