大手酒造メーカーの国産ビンテージウイスキーが海外でも好評を博しているようですが、今から十数年前は国内のウイスキー人気が低かったことから、メーカーが当時の仕込み量を減らしてしまったため、今になって品薄となり、逆に異常な人気の原因になっているようです。そんなことを背景にしてか、最近では地方の零細酒造メーカーがオリジナルのウイスキーブランドを展開していて、酒屋さんで陳列されたウイスキーのラベルを見ているだけでも楽しくなります。
さて、近所のスーパーで見つけたのは群馬県の酒造メーカーである美蜂酒類株式会社が販売している、その名もずばり「VINTAGE WHISKY 0034」というものです。美蜂酒類株式会社の取り扱いの主体は、焼酎やスーパー向けの清酒のようで基本的にはそれほど高級品の取り扱いはないようです。しかし、ラベルの裏の説明書きに惹かれて購入してしまいました。書かれていた内容は、スコットランドからモルトを輸入し、以来14年間、工場のタンクに眠っていたというものです。樽のまま14年間というなら間違いなくビンテージなのでしょうが、工場のタンクというところがなんとも..。
美蜂酒類株式会社の販売商品にリキュール類はあるもののウイスキーは販売していなかったので、リキュールのブレンド材料にしようと計画したけれど製品化できなかったのでは、なんて想像するのも楽しいものです。
実際に飲んだ感想では、まろやかで後味に甘みが残り、さすがモルト100%といった感じでおいしいです。いずれにしても数に限りがあることは容易に想像できますので、見かけたら入手しておいた方がいいかもしれません。
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