これまでにもAmazonで販売されているさまざまなアーチェリー用品を紹介してきましたが、はっきり言って1~2年前までは9割がジャンク、使い物になるのはわずかという状況でした。わずかに存在する安価な実用品を紹介することがひとつの目的でもあったのですが、最近、私がAliexpressで検索して購入したアーチェリー用品がビッグデータとして活用されているらしく、私がAliexpresから購入した時期とほぼ同時に、Amazonのマーケットプレイスでも同じ製品が販売されるようになっています。最近のAmazon販売で登場するアーチェリー用品がターゲット向けの製品が増えていることにお気づきの方もいると思います。
そんななかで今回、ご紹介したいのはデジタルボウスケールです。以前にも安価なデジタルポンドスケールを紹介したところ、機能的にはボウスケールとして使い物にならなかったものが後日、大量にヤフオクのアーチェリー用品として出品されているのを発見し、安易な発言は危険でもあることを認識した次第です。重さを測る安価なデジタルスケールは多数存在しますが、そのほとんどは釣りの釣果や航空貨物の重量測定用で、計測値を数秒間静止させないと数値が固定されないというものです。そのため、ボウスケールとしてピーク重量を測定することはほぼ不可能となります。ところが、最近登場したこの製品は、まったく欠点がないわけではありませんが、ほぼ確実にピーク重量の測定値を固定することが可能です。
製品は白い紙箱にプチプチに包んであるだけで、説明書も付属していません。電池も絶縁された状態ではなく、スイッチを押せばすぐに起動します。起動直後は液晶のすべての表示が点灯し、この時点ですぐに電源スイッチを押すと測定単位をg、Onz、Kg、lbに変更できます。起動中にスイッチを長押しすると表示がCとPに交互に点滅します。CはContinue、PはPeekの略だと思いますが、Pの表示の時にスイッチを離すとピーク重量測定モードになります。Cのモードでは通常の重量測定モードになりますが、数秒間静止すると数値が固定されるという一般的なデジタルスケールの動作モードになります。この製品の欠点と思うところは、Pモードの時もドローイング中に途中でドローを止めると数値が固定されてしまい、そのままドローを続けても数値が変化しなくなってしまうことがあることです。これは、スムーズに最後までドローイングすることで回避できますが、注意が必要なところです。
この製品とまったく同じデザインで、荷物吊り下げ用のベルトが付属したものがありますが、そちらの方はピーク重量が測定できない製品の可能性もあるので、購入に際しては気を付けてください。
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