これまで中国製アーチェリー用品を紹介してきましたが、考えてみるとそれらを主体として本気で射てるセットを、これまで組み上げたことはありませんでした。そんなわけで、DECUT社のBASHA Proライザーを中心に本気でセットアップしてみました。リムとサイトについては既存のものを使用しています。
・ハンドルライザー DECUT BASHA Pro
・レスト DECUT QUATA
・クリッカー DECUT SOLO
・スタビライザー TOPINT PR602(28インチ+15インチ)
・Vバー Mr.Lin Adjustable
・アッパーウエイト AMEYXGS balance weight
・スタビウエイト MagiDeal counterweight
・クッションプランジャー DECUT ZX229
・ボウスタンド DECUT HERMES
といった組み合わせで、スタビバランスは米国のエリソンタイプにしてみました。
結論的には、問題ないどころか最高の感触です。ボウスタンドのマグネットが少し弱く、足が抜けやすいところはありますが、スタンドのグリップ受けの形状が専用設計のようにピタリとはまり、ぐらつきがありません。弓の実射感覚もスタビライザーが振動をよく吸収し、おさまりの良い動きをします。ただし、使用したスタビライザーPR602のオリジナルウエイトがアルミ製で軽すぎたため、上記の別製品のウエイトに交換しています。クリッカーはブレード長が短めのため、あまり前に出すとポイント先端に届かなくなる可能性があります。BASHA Proは製品紹介で解説したとおり、グリップの形状が独特なため、これも含めてシュートフィーリングに新鮮なものがありお勧めです。今回サイトに都合がつくものがなかったため、FIVICSのものを使用しましたが、AVALONブランドのOEM元の製品もあるようなので、そのうち気が向いたら入手してみようと思います。また、市販の中国製リムについては、現状ミディアムサイズしかないため、入手は見送っています。
実用品として問題ないことは確認できましたので、残るは耐久性です。しばらく使用してみて何かあったらまた報告したいと思います。
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愛好家 (日曜日, 29 7月 2018 22:35)
記事読ませて頂きました。
あれから使用された感じでDECUTハンドルの耐久性はいかがでしょうか?
Inner-Ten 内山 (月曜日, 30 7月 2018 00:43)
コメントありがとうございます。
DECUTハンドル「BASHA pro」の耐久性については何の不安も感じていません。むしろ独特のグリップ形状に伴う新鮮なシュート感覚で、久々にお気に入りの1本になりそうです。現在、サイトはハンドルと同色のDC-REに変更していますが、サイトピンのサイズと形状が非常に狙いやすくなったところも気に入っているところです。
今回の構成で不安に感じる部分は、唯一センタースタビライザーです。細身のロッドで振動吸収、バランス調整とも、機能的には十分満足できるのですが、カーボンロッドと取り付け基部アルミパーツの中心が微妙にずれているため、取り付け時にロッドを回転させるとウエイト部分が小さな弧を描くように動きます。振動吸収が良好なだけに、この部分が剥離してくるのではないかと予想しています。
BASHA proに続き、Topoint UNISONも本日セットアップを済ませたので、こちらについても、後日、ご紹介したいと思っています。
愛好家 (月曜日, 30 7月 2018 13:31)
ありがとうございます。
中国メーカーの躍進、興味があるため引き続きの研究、楽しみにしております。
ちなみにBASHA PRO とBASHAも基本設計は同じと思いますが、強度的な不安はありませんでしょうか?
Inner-Ten 内山 (月曜日, 30 7月 2018 22:32)
BASHA proはCNC切削、BASHAはダイキャストですので、当然金属の硬度や柔軟性は異なるものだと思います。BASHAの紹介記事にも記載していますが、BASHAシリーズでもっとも特異なポイントは、リムボルトのネジピッチが通常のものとは異なり、深く大きいものが使われているというところです。ダイキャスト製であるBASHAの金属硬度が、従来のネジピッチでは耐えられないと判断した結果、採用されたネジピッチであるとするならば、BASHAで強度を確認し、デザインをそのまま流用して6061合金をCNC切削したものがproになるのではないでしょうか。あくまで想像の世界ですが、そんな流れなのではないかと感じています。