Win&Winのオールカーボン製ライザーの2世代目として定番といえるほどヒットしたモデルで、現在でも使用しているアーチャーは少なくありません。先代のINNO CARBONから様々な改良を加え、ウエイトを追加することにより、ハンドルライザー本体の重量調整を可能にしたことが特徴になっています。
先代のINNO CARBONと似たようなシルエットイメージですが、全体的にスリムで単純化されたデザインになっています。リムポケット部のデザインも変更されていますが、顕著な違いはセンタースタビライザーのブッシュ位置がグリップ方向に移動しているところです。
直接比較で初めて気付く部分として、同じ25インチハンドルですが、CXTのほうが先代よりもわずかに長くなっているというところです。これだけ違うと、たぶんストリングの長さも変える必要があると思われます。
オールカーボン製ハンドルの製作で、精度の高い製品とするうえで一番難しいのは、リムポケットのリムとの接触部分を、ハンドル中心軸に対して直角かつ上下リムポケットを水平に工作することで、この点で先代INNO CARBONはかなり歩留まりが悪かったことが想像されます。CXTでの大きな変更点の一つとして、リムの接触部に金属片を付加し、その厚みを微妙に調整することで精度を維持したところです。CXTの後発であるINNO MAXでは、さらにセンター調整金具とリム接触部分が一体になるように改修されているようです。
センタースタビライザーのブッシュ位置の違いです。また、グリップのカーブも微妙に異なり、シルエットは似ていても、まったく別世代の製品ということなのでしょう。CXTでは、グリップの下にウエイトを追加して重量を調整できるようになっています。
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