リカーブボウ  クッションプランジャー  Midas PLUS Cushion

 

 CartelのクッションプランジャーMidas PLUSです。Cartelではさまざまなバリエーションのモデルを展開していますが、これはちょっと上級のクラスに入るようです。プランジャーでは最も高価なBeiter製に似ていますが、Beiterのように調整ノブ全体が回転するのではなく本体の頭にあるダイヤルノブだけが回転し、付属するシリンダーキャップが移動することにより、バネ圧力を変化させる仕組みです。シリンダーキャップの端に見える六角ボルトは、シリンダーに刻まれた溝に沿ってシリンダーキャップを回転させないで移動させるためのガイドになります。このボルトで調整ノブの動きの堅さを調整することもできます。

 

 スロットナットの外周にはゴム製のO-RINGが巻かれていますが、この下にはスロットナット位置を固定するためのイモネジが隠れています。同様にバネ圧の調整ノブにも2本のO-RINGが巻かれていますが、こちらは単なる滑り止めのようです。

 

 すべて分解するとこのようになります。プランジャーキャップと調整ノブは簡単には外れないようで、分解方法はわかりませんでした。

 プランジャー軸と接触するシリンダー部分は、樹脂部品で内面が被覆されているため、プランジャー軸と金属同士で擦れ合うこともなく、動きも比較的滑らかです。

 プランジャー軸は金属製ですが、アローシャフトと接触するプランジャーヘッド部分は、ねじ込み式のプラスチック製になっているため、磨耗した場合には交換も可能になっています。

 内蔵バネの調整ノブ側にはプラ部品が介在し、調整ノブの動きが滑らかになるよう工夫されています。

 Cartelホームページの解説によると、ショック吸収のためのゴム部品内蔵ということになっているようですが、これにはそれらしきものはありませんでした。Cartel製品にはよくある話です。

 

 バネの組み込みは、このようになっています。シリンダーに刻まれた溝は、シリンダー端まで掘られてしまっているため、シリンダーキャップの抜け止めになるような配慮はされていません。

 

 調整ノブの頭には、Midasのロゴがプリントされています。Cartel製としては部品点数も多く、全体的にも比較的大柄な製品になっています。