Win&Winのいまだに現行モデルでもあるWINEXです。ハニカムフォームコアとロイヤルクロスカーボン構造で、引き込みの柔らかさを特徴として「クリッカーゾーンに優しい」というキャッチフレーズを売りとした製品でした。前モデルであるXQ-1は、軽量で矢速を誇る製品でしたが、日本国内で折損事故が相次いでリコールにまで発展し、WIn&Winを窮地に追い込んだと聞いていますが、このWINEXのヒットがWin&Winの救世主になったわけです。非常に息の長いモデルですが、途中のマイナーチェンジで、使用するカーボンを韓国国産のものに変更、フォームコアも変えているので、デザインは同じでも初期のタイプと現行の製品は別物です。
フェイス側のデザインです。デザインはアッパー、ロワーとも似たパターンですが、間違えるほどは似ていません。バック側は白色系の塗装になっていますが、フェイス側は黒色系のデザインになっています。特にバック側の白は紫外線で黄ばみが早まり、夏季に高原で合宿することが多い学生の間で、この黄ばみがよく話題になっていたことを記憶しています。
リム形状を同時期の製品であるSamickのMASTERSと比較したものです。MASTERSに比較してリム全長にわたり、若干反り返りが強くなっていますが、リムの厚み程度の差で大きくは違いません。
SamickのMASTERSとリムチップの形状を比較したものです。リムチップはカーボンシートを削りだしたような補強板で補強されています。最近の新しいリムで気になるストリング溝の位置については、このふたつは全く同じように見えます。
このリムの特徴となるハニカムフォームコアは、側面から見ると2層に積層され、分断されたコアとして観察できます。リムの厚みは右側のMASTERSよりも少し厚めとなっています。
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